これが東大の授業ですか。
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定価 : ¥ 1,785
販売元 : 研究社
発売日 : 2004-09-22 |
私も、一応大学の教壇に立つものですが、本書の状況と同じく、
複数のクラスに分かれて一つの授業をする、という経験をした際、
その困難さに唖然としました。
学生のやる気、のみならず、教員の考え方のバラツキに
想像を絶した開きがあるのです。
そして、大学教師の自尊心の強さ(学力とは無関係!)
といったら、他業種の方には想像も出来ないでしょう。
(とか書いている私も同じ穴のムジナで、
きっと同僚にそう思われているのですが…)
私の勤務校はもちろん東大などとは比べようもないのですが、
それでも、このような授業を画策・実行された過程と、
その裏話は、学校の種別を問わず、教師の皆様に
一読をお勧めする価値があると思います。
私は実際に教養学部で英語の授業を受けた身である。
教科書や内容に関連したビデオの質は高かった。
この本を読めば並大抵の情熱で作れる教材ではないことがよくわかる。
しかし現実はうまくいかないもの。
あの英Tの閑散ぶり、学外の人に見せてあげたい。
書名だけ見ると、一見「おバカ風」の本に見えますが、中身はかなり濃いです。一気に読めます。
大体は、東大駒場の共通英語教科書「Universe」の作成顛末ですが、
最後は「教養とは何か、文化とは何か」まで切り込んでいて、読み応え十分です。
私はこんな人に勧めます。
(1) 大学教養英語教育に携わる人(必読)
(2)大学教養教育に関わり、その将来に関心がある人(英語以外の人が読んでも十分読み応えあり)
(3)「大学」の将来に関心がある大学人
(4)現在「大学」がどういう状況にあるか関心のある大学の外にいる人
(5)東大を受験しようとする受験生
それぞれの方への読みどころをあげてみます。
(1)関連の方へは
東大教養課程英語共通教科書が、どう作られ、どう使われ、どう捨てられ、今後どうなるのかの、奮戦記。
教養英語教育の様々な問題が同時に論じられており、どんな大学に勤務しようとも、普遍的な問題提起として、必読。
(2)関連の方へは
単に英語教育だけでなく、広く「教養教育の可能性」を論じる好著。
一見、おバカ風のタイトルからは想像できないような広がりを見せる。
(3)(4) 関連の方へは
「大学」という組織に染み付いた巨大な惰性。著者は英語共通教科書の作成顛末をきっかけに、
そういう「保身の殻」にどう挑戦することができるか、あるいはできないかを、真摯に論じる。
(5) 受験生には
この本の中に出てくるUniverseからの引用をきちんと読むと、
東京大学が、入学してくる学生にどういう英語力を求めているのかが、かなり分かる。
当然、それは入試問題にも反映しているはず。
(蛇足ながら、書名は、東大新聞社の東大受験情報本2004年版『東大のどこがいいの?』に影響を受けているかもしれません。)
いまの英語教育に満足できないあなた。
大学の授業というものに疑問をもっているあなた。
ぜひ、この本を読んでみてください!
「教養英語」の授業って、いまだに英文学とかの訳読をしてるものだと思ってませんでした?
東大では、そういう昔ながらの英語の授業はとっくの昔に、死に絶えたんだそうですね!
知りませんでした・・・。
それどころか、「教養英語」の授業は、愛情と熱意あふれる教師が
ホンモノの教養と活きのいい英語で 学生の脳みそをスパークさせる
エキサイティングなステージ(?) に変身しちゃったらしいですよ。
10年も前に!
もう、早く言ってよ。
やろうと思えば、できるんですねえ。こんなことも、あんなことも。すごい。
この本を読んだら、よーし、こっちも、何かやってやろうじゃないの!
と、なんだかやる気になってきました。持ち場を守れ、オー!
「教養」って、死語かと思ってましたけど、この本を読んでると
現代と未来を豊かに生きるために必要なのは、ホンモノの教養、
つまり、世の中のあらゆる事象と、しなやかにおりあいをつける知性??
かもしれないなあ、いや、そうに違いない。という気になってきました。
深いんですね。「教養英語」って。
「佐藤くん」の本を読んで、いっしょにワクワクしませんか。
日本の未来は明るい!