オクスフォードといえば英辞書の最高峰Oxford English Dictionary (OED)ですが、メインの辞書として毎回OEDを引くのは、そのとてつもない情報量のためあまり現実的とはいえません。かといって、ロングマンやコウビルドのような学習用辞典では物足りない、という人にメイン辞書としてお薦めなのがこのODEです。収録語数は36万前後で、普通の学習用辞典の4倍ほどあります。そしてそのほとんどの語句に例文がついています。ODEの定義文は学習用辞典と違って語彙を制限していませんから、英和辞書だけでは分からない単語の微妙な意味まで詳しく理解できます。それから、単語の中核的意味をメインとして示して、それぞれの中核的意味と倫理的なつながりをもった派生的な意味が、中核的意味に続いて記載されています。核の意味さえ理解できれば、派生的な意味はそこからある程度推理できますので、単語の深い理解のためにはとても効率的な記載様式です。 メイン辞書として使うには、その大きさのために持ち運びに全く適さないことだけが難点ですが、今ではODEを収録した電子辞書があります。今のところカシオのエクスワード・XD-H9200だけがODEを収録しているようです。
COD,PODの親です。
1998年にThe New Oxford Dictionary of Englishとして出版された辞書の第2版です。タイトルからは"New"が落ちました。コーパスを活用した辞書として初版は作られましたが,そのあと出版されたCOD,PODの親となる辞書でした。これからでる新しいCOD,PODはこの第2版を元にして作るのではないかと思われます。CODに比べてかなり大きく重い一冊ですが,その一方で文化的な内容などが充実していて,情報量が多いのがよいところです。CODも持ち運びできるとは思えませんので,机上で使うのでしたらこちらの方がよいかもしれません。海外ではこの電子辞書バージョンもあるようです。それだと使いやすいでしょうね。データに基づいた分析が,ネイティブにとっては,「こうあるべきだ」という視点と異なり不満の原因になりかねないのかもしれませんが,外国語人には現実の英語を反映している分有益な辞書と思います。私だけに限って残念だったのは届いた本のうち3ページが内側に折り曲がっており,折れているのを開くとページの縁がカットされていなかったことです。自分でカットして使えるようにしましたが,オックスフォードの製版技術は落ちたものです。その分星3つとしました。