電子辞書の価値は、いわゆる和英辞書としての普通の使い方が紙の辞書よりも速く網羅的にできる点にあります。あまり特殊な機能を用意しても、日常生活でそれを十分に活用するチャンスはなく、最初は覚えていてもそのうちに忘れてしまい、単純な使い方に収束していくと思われます。この観点からすると、この辞書は及第点に入ると思われます。ただし、以下の点はインタフェースとしての再検討が必要と思われます。
1) 検索方法として用意されている「単語検索」「全文検索」「条件検索」の使い分けがピンと来ません。特に単語検索は日本語を入力し、条件検索は英語を入力するなどとは、ヘルプを読んで分かったほどで、夢にも思えない不自然な使い方です。
2) 画面スクロールの方法がいまいち。Windows のアプリケーションで慣れているスクロール方法とは少し異なる方法で提供されているため、違和感があります。
しかしながら、辞書で重要なのはコンテンツ(本文)であり、例文なんかは吟味されていて、使える英文が並んでいるように感じます。箸とはさみは使いよう、というような考え方の人にはとても重宝すると思いますが、今のパソコン環境はそういうインタフェースは時代遅れなので、使い慣れるというようりは自然で使いやすいインタフェースを追求すべきだと思います。
辞書としては申し分ないものだと思います。コストパフォーマンスも優れています。この辞書をそろえておいても損はありません。